自閉っ子と家族の日常

3児の育児奮闘中。真ん中で長男のレオは中度知的障害を伴う自閉症スペクトラムです。不思議なレオと家族の日常をゆるりと絵日記でつづります。

レオの言葉③

 自閉症はコミュニケーションの障害でもある

f:id:kasumi-koto:20180219165910p:plain

 

療育センターに通い始めてから、本当にたくさんの自閉っ子を見てきました。

 

去年、 同じクラスにとても綺麗な発音で英語の歌を歌う子がいました。

英語の知育DVDなどを見て耳から覚えていたようです。

こういう子はアニメのセリフや、TVコマーシャルのフレーズなんかもよく覚えているんですよね。そして再現度が高いんです。

耳から入ってきた歌詞や言葉をそのまま発音することはできるけれど、人と会話することはできてなかったように思います。

その子を見て、レオもいつかテレビのフレーズをそのまま覚えて綺麗に発音する時期が来るんだろうか・・・?と思ったりしましたが、結局レオは発音すること自体が難しいタイプでした。

中にはペラペラとそれは流暢に喋る子もいましたが、様子を見ていると、相手が興味を持っているかどうかは関係なく、相手の返答も関係なく、一方的に話しかけている様でした。

自閉っ子にとって、他者と自然な会話をするということは難しいのだと思います。

 

一方、言葉が殆どない、または全くなくても、言われていることはなんとなくわかっている子達は多いです。

例えば6歳時点のレオは、2歳くらいの健常のお子さんが理解しているような言葉は理解できているように思います。

日常的に繰り返しよく使う簡単な2語文、3語文程度ですが。

例・・・手を洗おう、おもちゃ片付けて、ご飯を食べよう、靴を履いて、ママはトイレ行ってくるね、等

言われていることは理解できる、でも話せない・・このギャップが大きい子が多い印象です。