姿勢正しく座れない
自閉症児は筋力が弱めと言われることもあるそうですが、レオを見る限り、筋力が弱そうではないかな・・・と。アスレチックなんかはスイスイと登っていくし、鉄棒に握力だけでぶら下がることもできます。倒立も、マットやソファの上でしょっちゅうやってます。
でも、確実に不得意なことがあります。
それは、正しい姿勢を保持するということ。
療育中に「手はおひざ!」って声をかけると、一瞬は背筋伸ばして、手を膝において姿勢を正すんですが、それは長く続かない。
前にいる先生のお話や手遊びなどに集中すればするほど、姿勢は崩れていきます。
事情を知らない人が見れば、確実に「やる気がない」「だらしがない」と思われるような姿勢です。
私がOT(作業療法)の先生に言われたのは、「発達性協調運動障害」かもしれないということ。
姿勢を保持するには複数の体の筋肉を無意識のうちに使用していて、複数の部位を同時に使うことを強調運動と言うそうです。
走りながらボールを投げたり、手を回しながら縄跳びを飛ぶのも協調運動です。
姿勢が悪くなるのは、話に集中すればするほど、「話を聞く」「先生を見る」ということに意識が行ってしまって、姿勢を保持することができなくなるということでした。
そういえば、レオは小さい頃からボールを投げたり、蹴ったりするのも苦手でした。投げれないことはないけど、すごく不器用な感じ。キャッチボールなんか全然できない。
「けんけんぱ」も下手です。スプーンやフォークを使ってご飯を食べるのも、いまだに下手で食べこぼしが多いし、手づかみも出てしまいます。
ちゃんと考えて筋肉を動かすことが苦手なのかもしれないですね。
小学校に入ったら、必要とされる動作もどんどん複雑になっていくと思います。
ハサミとか、ボタンのある服とか、お箸とか、鉛筆とか・・・。
普段私達が無意識にできていることをやるために、レオは人の何倍も訓練が必要なんですよね。
そういう身辺自立のことも考えてみても、来年のレオの就学先がどこに決まるかは、我が家にとっては大きな問題です。