自閉っ子と家族の日常

3児の育児奮闘中。真ん中で長男のレオは中度知的障害を伴う自閉症スペクトラムです。不思議なレオと家族の日常をゆるりと絵日記でつづります。

特別支援学校に入学が決まるまで④

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中度知的障害から重度知的障害へ

この就学相談に行く前、レオの知能検査の数値は47でした。

・51~70 軽度知的障害
・36~50 中度知的障害
・21~35 重度知的障害
・20以下 最重度知的障害

上記を範囲を見ると、軽度寄りの中度だったんです。

それが重度の範囲まで下がってしまうとは・・・。

確かに、言葉でのコミュニケーションが取れないレオとしては、47というのは高めの数値だったかもしれません。

実は就学相談の方からも、「失礼ですが・・・本当にこの数値が出たんですか?レオ君の今日の様子を見てますと、この数値はちょっと高めですね・・」と申し訳なさそうに聞かれました。

ですが、ズルをしたわけでもなんでもないのです。

この数値を出した検査を受けたのは、療育センターです。

レオがよく知ってる見慣れた場所で、親同伴で受けました。

(親は後ろで黙って見ているだけ)

レオにとっては、リラックスして、集中できる環境だったのかもしれません。

 

今回の就学相談では、初めての場所、突然の親子分離の後の検査でした。

まったく見通しが立たない中、レオにとっては苦痛な時間だったかもしれません。

本来できることができなかったということもあるでしょう・・。

でも、それがレオのその時点での実力です。

環境が変わったらできない、親が一緒じゃないとできない。

それくらい環境の変化に敏感で影響されやすいということ。

療育センター以外で知能検査を受けるのが初めてだったので、私もそこで初めてレオの弱さを知ったのでした。

 

学校ごっこについても同じ印象を受けました。

療育センターの教室では、何をしていいかわらなくなって、寝転がって泣いてしまうことなんて滅多にありませんでした。

先生の丁寧な声かけや、絵カードや写真など、レオにわかりやすい形でスケジュールがはっきり示してあるからです。

何をしていいかわからないという事態が起こらないのだと思います。

そういう手掛かりがないときに、レオがどうなってしまうか・・・

それがよくわかりました。

 

親の面談が終わったあとレオを迎えに行ったのですが、おもちゃで遊んでいたレオが私の顔を見るなり飛びついてきて「早く帰ろう!」と表情で訴えていました。

すごく不安だったんだろうな・・と思いました。

就学相談は自閉っこたちには負担が大きいです。本当に頑張ってくれました。

 

 就学の判定が出るまでが長い

小学校の特別支援学級希望であれば、親の希望と教育委員会の見立てに相違がなければ、当日のうちに就学先が決定してしまうことが多いです。

特別支援学校の場合は、決定までに時間がかかり、長い場合は翌年まで持ち越す場合もあります。

主人は「支援学校に入れそうですかね?」なんて担当者の方に聞いたりしていましたが

当然何も教えてはもらえませんでした。

地域の小学校に行くのか、支援学校に行くのか・・・そこが決まらないまま冬まで待つのは長かったです。

地域の小学校と支援学校では用意するものも全然違いますし・・小学校では当然ランドセルも必要になってきます。

早めに入学準備しておこう!ってことができないんですから。

(特別支援学校の場合、ランドセルではなく大きめのリュックで登校することがほとんどだと思います)

 小学校の就学時健康診断には行きませんでした

 就学前年度には10月くらいに市区町村から就学時健康診断の通知書が送られてきます。

基本的に学区の小学校で受けます。特別支援学級を希望していても、特別支援学校を希望していても受けることはできます。

ですが、レオは受けませんでした。

上の子の経験から、子供達だけでどんなことをするのかわかっていましたし、レオには無理だと思ったからです。

就学相談でも「レオ君が無理そうなら行かなくてもいいです。ただし、学区の小学校には欠席することを連絡しておいてくださいね」と言われたので、そのようにしました。