自閉っ子と家族の日常

3児の育児奮闘中。真ん中で長男のレオは中度知的障害を伴う自閉症スペクトラムです。不思議なレオと家族の日常をゆるりと絵日記でつづります。

自閉症とわかるまで④

自閉症とわかるまで④

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 1歳半健診 その後

レオはこの時は様子見になりました。なんせまだ1歳半、人見知りや機嫌の悪さでその場で実力を発揮できない子供もいるだろうし、2歳まで様子見というのはよくあるパターンなのかもしれません。(自治体によって違う可能性はあります)
うちの自治体では、1歳半健診で心配な点があった子には2歳過ぎに役所から電話がかかってくる予定でした。言葉が出たかどうかを確認すると言っていた気がします。
2歳の時点で発達に心配があれば、そこから役所の親子教室を案内されたり、または発達相談に繋がっていくのだと思います。

 空気が読めない

発達障害や自閉症の人は空気が読めない、とよく聞きます。空気が読めないということは、コミュニケーションが難しいということ。現代社会ではなかなか厳しいですよね・・・。

1歳半くらいだど、ただ言葉が遅いだけの子というのいますが、そういう子は喋らないけどだいたい大人の言ってることは理解できてたりするんですよね。
レオの「通じなさ」はそんなもんではありませんでした。

この時期のレオは私がどんなに叱っても、大きな声で怒鳴っても、大げさに泣き真似しても、表情ひとつ変えませんでした。人の表情や感情に全く関心がない感じでした。
叱って泣かしたいわけじゃないんです。私の声に反応して何かを感じ取ってほしい。何も反応してもらえないというのは本当に虚しいです。
レオが私の顔を見たり注意を引こうとするのは、自分の要求があるときだけで、まだまだ一方通行の関係でした。

ちなみに5歳の今、感情の理解はどうなっているかというと・・・
それなりに成長しました。叱られていることはわかるようになりました。泣いている顔も、記号や絵としては理解するようにはなりました。
でも、人が泣くということの意味(悲しい、悔しい、嬉しい)などは理解できてないと思います。その他の人間の複雑な感情の理解についても、まだまだ先のように思います。
これはレオが自閉症であるからだけでなく、知的障害もあるからかもしれません。